道の駅奥大山は頑張っている

お前、駅長やれ!

道の駅奥大山の駅長古海修祐さん(30)を訪ねました。福岡県北九州市出身。関西学院大学社会学部を卒業して、大阪で就職しましたが、会社を辞めて江府町の地域おこし協力隊になりました。その後、道の駅奥大山を運営する株式会社奥大山ドリームの代表取締役に就任し、駅長として働いています。協力隊当時に道の駅を作ろうと商工会が提案して、できたのが株式会社奥大山ドリームです。協力隊を卒業したら道の駅の駅長やりたいとFacebookを見て思っていましたが、ある時、急に連絡が来て、お前、駅長やれ!と言われて、喜んで駅長になりました。道の駅ができて間もなく5年目を迎えます。

古海修祐さん(30)

お世話になりっぱなし

道の駅の社員は7人です。最初の年は赤字でした。去年、一昨年と黒字です。しかし、今年はコロナ禍の影響もあり、苦戦しています。江府町はすごくいいところです。世話を焼いてくれる方が多く、お世話になりっぱなしです。おばちゃんたちが我々に対してよくしてくれます。奥大山に来るまで旬とか四季とかあまり意識しなかったです。しかし、旬ならではの楽しさがここにあります。それは都会では感じませんでした。でもこちらでは春夏秋冬ならではのものがあります。食だけではなく、祭り、空気。それを生活の中で感じるのは実にいいことですね。

子どもが生まれた、家族ができた

協力隊の同期生と結婚しました。彼女は江府町のとなりの伯耆町出身です。子供も生まれました。家族ができて、子育てがとても楽しいです。自分がこんなにカワイイ、カワイイと言うとは思いませんでした。こんな自分になるなんて信じられません。すぐ近所に雄大な自然があるのがよいです。親が言うのも変ですが、子どもがストレス感じていません。

偶然来た鳥取県に運命を感じます

前の会社で血尿が出ました。協力隊の募集サイトを見て一番上にあったのが江府町でした。交通費が出ると書いてあり、来てみました。偶然来た鳥取県ですが、古海家のルーツは鳥取県です。鳥取市に古海という地名があります。縁があったのです。運命を感じます。

商品開発を進めています

江府町に対する不満はありません。若い人がいっぱい増えればいいです。若い人が増えるためには、仕事と住むところが必要です。道の駅が、雇用の受け皿になれるといいですね。生粋の江府町出身者はいません。でもみんなふるさとのために頑張っています。商品開発を進めています。しいたけを作っている方と醤油屋の若いやる気のある方としいたけ醤油を作りました。半年以上の開発の時間がかかりました。しかしここで生まれたしいたけ醤油やしいたけごまドレがオリジナル商品の中で売り上げトップを走っています。ジビエの工場が町内にできたのでレストランでジビエをメニューにいれた商品を作ってゆきたいです。

いのししラーメン(写真はハーフサイズ)

しいたけ醤油としいたけごまドレ

鳥取ならではの買い物が楽しめるお店

コロナ禍で観光がどうなるかわからない。地元の人に来てもらわないといけません。健康的で安い商品開発が求められます。ラーメンは安くなってきています。化学調味料を使っていないラーメンができています。これから、道の駅奥大山は観光の中に買い物が入るような存在になりたいです。そのためには、ならではの商品、珍しいものを揃え、鳥取の買い物が楽しめるお店になりたいです。