青年団を結成

観光会社で活躍する高津亮二さん(36)を訪問した。高津さんは地元の若者に呼びかけ青年団を結成しました。観光のこと、青年団のことをお聞きしました。

観光は喜んでいただくのが仕事

高津さんは御机集落(みづくえ)で生まれました。地元の小学校、中学校を卒業し、米子工業高校に学び、江府町内で就職。20代は江府町農業公社で農業に従事しました。そして現在は、地元の観光会社チロル観光で観光の仕事をしています。

観光は嗜好品。お客様に喜んでいただくのが仕事です。バス旅行の企画、行程、見積もりが主な任務です。地元の方たちを町外にお連れしています。地元の小学生の修学旅行の引率の仕事をしています。去年くらいから学校はバスガイドの案内をやめ、生徒たちが、自らが考え旅行を楽しむようになってきています。生徒がバスの中で勉強してきたことをクイズにして出したり、カラオケしたり、自らが作る楽しい旅行が始まっています。計画してきたことが実現できると楽しいですよ。地元の子どもたちなので知っている子が多いです。まちなかで親しく声をかけてくれるのは、本当に嬉しいですね。

チロル観光では、チロリンツアーを開催し、各地の旅行企画を進めています。秋の紅葉シーズンは大山に特化したツアーも開催しており、米子空港や米子駅から団体ツアーを受入れ大山寺、大山登山、鍵掛峠などを回るツアーも開催しています。木谷沢渓流などは江府町観光協会と連携してガイドツアーも行っています。

青年団結成

生まれ育ったふるさとに残ろうと思いました。愛知県豊田市にあるトヨタ自動車で働きました。自動車の部品を取り付ける流れ作業に従事しましたが、自分に合っていないと思いました。ふるさとがよいと思いました。それで農業公社に再就職しました。そのころ、地元の若者たちに声をかけ、青年団を結成しました。青年団では近況や仕事の話、町の行事への協力などの活動をしています。十七夜のお祭りでは青年団の企画で相撲大会を開催しています。地元にいる女性たちに青年団に入らないかと声をかけ、参加してもらいました。妻と結婚できたのも青年団のおかげです。十七夜の日に入籍しました。

江府町は住宅整備が必要

移住する人には住宅が必要です。空き家バンクを介して古民家に住みますが、なかなか適した古民家がありません。江府町で生まれ育った人たちも米子市に住んいる人が多いです。いきなり実家に入るのは抵抗があります。町営住宅も条件があり限られています。新たな住宅整備が必要です。縛りのない、しがらみのない住宅が欲しいです。江府町は、保育料無償化など子育て環境はいいです。子供がもっと増えたらいいですね。

writer : 「奥大山Life」編集長 斉藤俊幸